Mar. 2020 次の朝は他人

序文
3月。あっというまに非日常が日常に浸食してしまってSFの世界みたい。桜。雪。ひっそりとした東京。

 

映画

タンポポ』良かったな。伊丹十三がこの世にいないというの、いつも切ない。洒脱できっとシャイなひとだとおもう。

NTL(ナショナルシアターライブ)は演劇を映像化したものを映画館で上映しているシリーズで、チケットが高いけどマイブーム。本場英国の演劇を大画面でみれるなら安いぐらいかも。(ウイルスの影響で4月からYouTube配信が始まる。)フィービー・ウォーラー=ブリッジ脚本・主演の1人芝居『フリーバッグ』は圧巻で、彼女の才能に惚れ惚れした。(延期になったけど)007の脚本チームにも抜擢されているので公開が楽しみ。

ホン・サンスの映画はどれも邦題が美しく、なかでもひとめみた瞬間から『次の朝は他人』をいちばんはじめにみると決めていた。レンタルショップで探し回っていたのだけどみつからず、ふとアマゾンプライムで検索しなおしたら発見してラッキー。『正しい日 間違えた日』『よく知りもしないくせに』もハッと目をひく、というかどきっとさせられるタイトルだ。誰がつけたんだろう?来月みれるかな。

 

お気づきだろうか、今月は映画も本もことごとく英国産だったり英国が舞台だったりして憧れが募ります。『銀河ヒッチハイク・ガイド』も英国流ジョークの詰め合わせですてきだった。ダグラス・アダムスの法則("35歳を超えてから生まれたテクノロジーは自然に反すると感じられる")、があまりに有名なので、でてくるのかなとてっきり勘違いしてたけどでてこなかったな。シリーズものなので、続きも読まなくちゃね。そのまえに映画をみようかな?

『何でも見てやろう』はお風呂で1日1章ずつ読んでいたせいもあってか、前半呑気に読んでいたところからの、後半、怒涛のたたみかけにすっかり感心、というか放心してしまった。旅行記、の切り口ってこんなにも知性を要するのか。『深夜特急』の沢木耕太郎が参考にしたということで読んでみて、古いし長い本だけど読んでよかったなと思う。

いま読んでる途中なのは森茉莉『貧乏サヴァラン』。『深夜特急2』『ちょっとピンぼけ』『旅行者の朝食』『天国旅行』を積読していて、友人にすすめられた原田マハを手に入れたいなと思っている。あとPTA監督特集のユリイカがほしい。メルカリで800円……。

 

その他

コード・ブルー』で無理なほどには血の映像表現が苦手なのだけど、マッツ・ミケルセンのルックスがあまりに好きなので相殺している。でもやっぱり精神的ダメージは大きくて(ホラーも駄目だし)ちょっとずつみていくつもりだよ。

わたしは料理をまったくしないけれど、料理研究家樋口直哉さんのnoteを教えてもらって以来たまに読んでいる。論理的、実験レポートみたいで面白いのだ。さいきんは家にいて暇だったので樋口さんのレシピを参考にマンゴープリンを作ってみた。この調子でごはんも作れるようになるかな?

 

まとめ
Tマガジンで読んだ雑誌、podcast、ネトフリのドキュメンタリー……とかも記録したいのだけど、だんだん気が変になりそうだ。