パリ・ニース(+モナコ、サンレモ)旅行記 ④パリ後編

day4

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Rさんとのパリ最終日。Rさん作朝ご飯。「黄色尽くしになっちゃった……」と仰っていたが見た目も含めて素敵な食事だった。無糖のフレンチトースト(美味!)とRさんのミュンヘン土産の粉末スープ。Rさんのおかげでつくづく食事に恵まれた旅行だ。さて夕方のアフタヌーンティ以外の予定を事前に決めていなかったのだが、朝イチで並べば入れるのでは?というRさんの意見のもとまずオルセー美術館へ。前売りが売り切れだったのでRさんに提案されるまですっかり諦めていたのだが、開館30分前に並んですんなり入れた。ラッキー!

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有名絵画がごろごろあって笑ってしまう。パリ、すごい。

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オルセーを後にして、パンを齧りながら凱旋門へ。こういうのがやりたかったの……。

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さらに時間があったのでセーヌ川クルーズ“バトームッシュ“に乗船。これまでに回ったルーヴルやオルセーを懐かしんだり、エッフェル塔や再建中のノートルダムを船の上から眺めたりしてスタンダードながらとても楽しかった。橋の上にいる人と手を振りあうのも素敵。フランス語を話す人々も乗っていて、フランスのパリ外から遊びに来ている人たちだったのだろうか?

船から降りていよいよこの日のメインイベントであるオテル・リッツでのアフタヌーンティへ。オテル・リッツはパリ最高級のホテルで、歴史的にも著名人に愛されてきた象徴的な場所である。小説や映画にも度々登場し、wikipediaによるとビリー・ワイルダー『昼下がりの情事』(ぜひ見返さねば)やノエル・カワードの戯曲「Semi-Monde」(この作品は読んだことがないが、ノエル・カワード作品は大好きなのである)でもキーとなる舞台になっているらしい。

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ヴァンドーム広場に踏み入れた時点で映画の中でしか見たことのないようないかにもお金持ち、といった風貌の人が歩いているので緊張するが、高揚しつついざホテルへ……。正面の入り口から続く、廊下に面したごく小さなエリアがアフタヌーンティが行われる「サロン・プルースト」である。プルーストの『失われた時を求めて』では主人公が紅茶にマドレーヌを浸した際、その香りから幼少期を回想するという場面があるらしく(Rさんに聞きました)、サロン・プルーストでのアフタヌーンティもマドレーヌから始まる。

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給仕(と呼んで良いのだろうか?)によるサービスはごく滑らか。コートを預かってもらって着席したあと、テーブル上のナプキンをそのままにしていたら、くるくると巻かれたそれをなんとも優雅な手つきによってあっという間に私の膝の上で転がし広げてしまったのだ!それに彼は絹のように優しい、羽虫も逃げないような柔らかな、聞いたことのないような発声の仕方で話す。仕草や発声に感嘆するだなんて想定外で、まだ未体験の驚きが残されているなんて、とパリの底知れなさに浮き足だった。

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さてフランスのアフタヌーンティはイギリス式のと違って見ての通りとにかく甘い、甘い、甘い尽くしである。と言っても私にとってはこれが人生ではじめてのアフタヌーンティ、次はイギリス式をぜひ体験してみたいものだ。(スコーン……サンドウィッチ……。)

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アルフォート源氏パイだ、とRさんと囁き合った。誰かと行く旅行はこういうのが楽しい。持ち帰りたいと頼むと包んでくれるらしいが、気合いで食べてしまった。

ちなみに紅茶はTWGのリッツ限定のオリジナルフレーバー。数種類から選べる。私は"L'Hiver au Ritz"を。お土産に小さな缶に入った茶葉もくれるし、実はホテル内にTWGの店舗があって同じものがここでだけ買える。せっかくなので"Ritzy Breakfast"をお土産に買った。中庭も素敵らしいのだが、鍵がかかっていて出られないようだったので断念。

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ふわふわとした心地のまま、帰りがけにシェイクスピア・アンド・カンパニー書店に駆け込み。ヘミングウェイの『移動祝祭日』にたびたび登場する英米文学専門の書店で、映画『ビフォア・サンセット』や『ミッドナイト・イン・パリ』のロケ地にもなっている。ここで本を買うとスタンプを押してもらえたりトートバッグなどのグッズが売っていたりして、ちょっとした観光地となっている。

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私は「フランス語の本置いてないのね」なんて思って何も買わなかったのだが、今思うと『移動祝祭日』を買っておけばよかったな。本って重いからお土産に頼むわけにもいかないしね……。というわけで次からニース編です。書き切れるかな。

パリ・ニース(+モナコ、サンレモ)旅行記 ③モン・サン・ミシェル編

day3

パリ後編……の前に、パリから離れモン・サン・ミシェルへと向かう。朝7時の集合に間に合うよう早朝に起き、電車でエッフェル塔のふもとの集合場所へ。まだ日が昇っておらず空は夜のように暗い。秋冬用のコートを着ていても寒い。思うに、暑さよりも寒さの方が身体に記憶として残りやすい。中学3年生のとき、修学旅行先が10月のカナダだった。大学生ごろまで秋口に差し掛かると、肌寒さでカナダの空気を思い出し当時からの友人とどちらからともなく「カナダ懐かしいね」と連絡を取り合ったものだった。しかしカナダの空気ももうほとんど身体から抜けてしまっていて、これは子供心を失った証拠だろうか。果たして今回のパリは私の身体にどのぐらい残り続けてくれるだろうか?秋が来るまでわからない。

ついでに、もう少し身体の感覚について話を続けると、どうも私は人見知りの代わりに場所見知りをするみたいである。街でも、建物でも、初めての場所に行くと身体に力が入ってしまってどうしようもない。これを移動によってならしていく、というのが旅の要素のひとつだなと思うのだ。"移動によって"というのが地味なポイントで、時間ではなく距離が鍵のようで、しかもタクシー、電車、バス……と手段が色々だとなお良い。地図に色を塗っていくような感覚だろうか?地球規模で考えると、今まで出不精だったぶん、今後はいろいろな国に行けたら少しは私も地球に馴染めるのかもしれない。

さて、大型バスに乗りあって西へと向かう。移動はまあまあ長く(片道4,5時間ぐらい)途中パーキングエリアに寄って休憩もするのでそれこそ修学旅行のようだ。「日本人ってなぜかモン・サン・ミッシェル好きだよね」とカナダ人の英会話講師に言われたことがあるのだが、たしかに乗客の過半数が日本語をしゃべっていた。

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パーキングエリアで買ったチーズサンドウィッチ。これがとてもおいしかった……クワトロフォルマッジのバゲット版みたいな。仮にドトールなんかでこれが売っていたら、私は日本で今の体重を維持できないと思う。

モン・サン・ミシェルは……地理的には何ていうのだろうか?陸続きの島(?)のようなところにあって、陸部分でバスを下ろされ、島部分まではさらにシャトルバスに乗って行く。シャトルバスは無料だが、これに乗るのもなかなか待たされ(より早いバスに乗れるよう、早歩きでシャトルバスまで移動するのが良いかもしれない)ただでさえ3〜4時間の自由時間、けっこうなタイムアタックである。中をじっくりみたい人はお昼をサンドウィッチなどで軽く済ませるほうがいいと思う。

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干潮。調べると潮の満ち引きのスケジュールが載っているので、満潮の姿がみたい場合は事前に調べるが吉。干潮時は干潟を歩くツアーもあるらしい。

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カモメちゃん。カモメは日本にいるのと変わらないな、と旅行中見かけるたびに親近感を抱いた。

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石造りの壁や床に差し込む光や、高い天井に反響する音を聴くとつい神聖な気持ちになる。こういう風に人の心に作用する建築物というのは日本にはなかなか無いなと思う。

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さきほどお昼は軽く……と書いたが、中を見終えてから帰りの時間ギリギリに入ったレストランで浜風に凍え、ウェイターを急かし「なんでこんな目に?」と言い合いながら食べたムール貝とクレープ・シュクレがかなりの絶品で旅行中の忘れがたいワンシーンとなったのもまた事実である。フランス来てやっと初アルコール。

パリ・ニース(+モナコ、サンレモ)旅行記 ②パリ前編

day1

シャルル・ド・ゴール空港からタクシーでパリ市内のレストラン、Bouillon Racineへと向かう。頭の中で繰り返し練習していた簡単なフランス語のフレーズが口から出ず、英語で行先を伝えた。高速道路は混んでいて夕焼けはすぐに紺色に染まっていく。黙々と、少し進んでは停止するのを繰り返す車の列はノスタルジックで、何もかもが新鮮なはずのパリ市内に到着しても尚興奮のなかに懐かしさが混ざっていた。耳にはいる人々の話し声がフランス語で嬉しい。レストランのウェイターに座席に案内してもらう段になり、やっとフランス語を使うことができた。「友達を待っているの。」文法が合っていたかはわからない。Rさんがやってきて、ひとまず会えたことに安心しつつキヌアとアボカド、グレープフルーツとトマトの入ったサラダを注文。

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このサラダがあまりに美味しくて、微小な電流刺激を受けたみたいだった。この電流は旅行中たびたび味わったが、食べたものの美味しさで言うとこのサラダが旅行を通して一番だったかもしれない。チェックインが遅れそうだったのでホテルに電話すると「もう受け付けてないけど」みたいなことを言われて焦ったり(新規予約はできないという話で、あーチェックインは何時でもいいですよ。とのことだった。英語よ)ホテルへ向かう地下鉄の階段ですっ転んだりした(無傷)ものの、無事ホテルまでたどり着いた。階段で通りすがりの女性がスーツケースを運ぶのをにこにこ笑いながら手伝ってくれたり、その後も道端で人に助けてもらう機会があったりして、パリの人は冷たいという噂ってフランス人からもそれ以外の国の人からも聞いたことがあったけど、東京の人間からするとむしろあたたかいぐらいだった。

day2

日曜日。目が覚めてRさんと私がまず向かったのは近所の小さな朝市だった。パリで素晴らしかったことのひとつに、滞在中Rさんが作ってくれた朝ごはんがある。キッチン付きのホテルを選んだものの私は料理がまったくできないので、使うとしても果物を切ったりするぐらいかなと思っていたのだが、料理上手のRさんがさっさと野菜を切ったり卵を混ぜたり、バゲットをフライパンであたためたりしてくれ日々あたたかくておいしいごはんをいただくことになってしまったのだった。

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「わー、鳥の柄がフランスっぽいですね!あっ、鳩が一斉に飛び立つのって映画のインサート以外ではじめてみた!」などと買い物に行くため道を歩くのにもいちいち興奮。野菜売り場で手慣れた様子でトマトやピーマンを吟味しぽいぽいと紙袋に入れていく(量り売りなのだ)Rさんを尻目に、これなに?と紫の果物を指さし売り場のおじさんとフランス語会話を試みる。「○○(聞き取れない)だよ。めっちゃ美味しいよ」と言うのでそれも買って、あとで食べてみるといちじくだった。チーズ売り場でモッツァレラ、パン屋でクロワッサン、スーパーでベーコンやフルーツジュースを買ってホテルに戻り朝食をとった。土地が豊かで気候も良いからだろうか、野菜もチーズも味が濃い。世界史のことは詳しくないがヨーロッパが世界の中心だった理由がわかる気さえした。

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テレビをつけるとニュースではガザ地区の映像。この軍事衝突により旅行中フランス国内も観光施設や空港の爆破予告といったテロ予告を受けており、結果的に行程に影響はなかったものの不安も少なくなかった。なによりの目的だったルーヴル美術館もこの日の前日は爆破予告により閉館していて、無事行くことができたのはラッキーだった。爆破予告の翌日に行って平気だろうかと不安だったが、フランス語の先生が「普段通り過ごしてください」とアドバイスをくれたのと、Rさんが絶対に行きたいと決断してくれたおかげである。

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はじめてのルーヴルは感激しきりでとにかく時間が全然足りなかったということに尽きる。カメラを持っていると像のダイナミックな立体感や造形の細やかさを堪能できる気がして楽しかった。次回行くときはカメラを持たず、少なくとも丸1日かけてじっくり絵をみたい。

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ルーヴルみたいな美術館が近くにあったらどんなに良いだろう。本やインターネットで知るよりも前にこの美術作品の数々を生で見ることができる子どもがいるのだ。心底うらやましい。

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なぜか館内ガイド(?)に3DSが使われていた。

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Joconde(=モナリザ)ケーキ。これは可愛いけど、個人的にはフランスの愛おしいところとしてファンシーというか、ちょっとダサいお土産も平然と売っていることがあると思う。気取っていても隙があるというか。ピカピカ光るカラフルなエッフェル塔を売っているのを何度も見かけたし、大きいそれを抱えてにこにこ歩く観光客らしきカップルを見たときはいいなあ(欲しくないけど)と思った。

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ピラミッドを臨むカフェ・マルリー。新人ウェイターと思われる男性がグラスを落として割っていた。がんばれ。

午前中にヴァンブ蚤の市にも行った。フェーブでも買えたら良かったのだが、行った時刻が遅かったのもあり特に収穫がなく。大学時代に愛用していたサルバドール・ダリの香水のミニ香水瓶を見つけて、今思うと買えばよかったかな。シノワズリの置物が多いのがイメージにはなかったので面白かった。蚤の市からバスでルーヴルまで移動しようとするも、バス停に座っていたおじさんにジェスチャーで「このバス、来ないよ」と教えてもらい、じゃあなぜあなたはそこにいるの……と謎だった。

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夜は再びパン屋に寄り、翌日以降に食べるためのバゲットと、夜食のパティスリーを購入。タルトシトロンとオペラだったかしら。甘すぎるのにしつこくなくて平気で食べれてしまい恐ろしい。

パリ・ニース(+モナコ、サンレモ)旅行記 ①準備編

あけましておめでとう&お久しぶりです。

昨年10月に行ったフランス旅行の備忘録です。書こう書こうと思って時間が経ってしまったのですが、初ヨーロッパの感想を書き残す目的と、パリはともかくニース・モナコ・サンレモ(イタリア)の情報はネット上でも比較的少ないと思うので行く人の参考になれば。早速ですが出発前の準備編です。

 

ストーリー

きっかけはいろいろある。思い立って通いはじめたフランス語教室で予定もないのに"Je veux voyager en France.(=フランス旅行がしたいです)"を連発していたら先生が親切なあまり旅行プランを一緒に考えてくれてしまったのがひとつ。新文芸坐で上映される『パンチドランク・ラブ』のチケットを(風邪をひいて)譲ったのがきっかけで久々に食事をした、大学時代の先輩であるRさんに「パリ行きたくないですか?」と聞いてみたら2つ返事で「すごく行きたい!」とOKしてくれたのがもうひとつ。目的はルーヴル美術館と地中海をみてみたいなーぐらいのものだったのだけど、このふたりのおかげで充実の旅程となったのだった。細かい話は後に譲るとして、COVID以来の海外旅行で準備もなかなか大変だったので諸々書き残しておく。

日程

10月中旬の10日間。パリ4泊→ニース3泊→パリ1泊。具体的な日取りを決めたのは7月後半。初日にパリでRさんと合流して2人で4泊した後パリで解散し、以降1人。円安(クレジットカードだと161.5円/€ぐらい。手数料除いた単純なレートだと157円台かな)と治安の悪化(連日の爆破予告)でちょっと大変な時期だったかも。

航空券

7月(出発2.5か月前)に購入。スカイスキャナーで値段を毎日チェックしていたが値上がりしていく一方だったので日程決まり次第買った。羽田発、北京トランジットで14.4万円ぐらい。トランジットは行き2時間、帰り5時間ぐらいで悪くなかった。飛行機に乗っている時間は片道15時間ぐらい。

ホテル

パリ4泊:Citadines Austerlitz Paris。キッチンやカトラリーがある。パリ市内のCitadinesのなかで一番安かったけどアクセスも良くて正解だった。Nationaleという駅から徒歩5分ぐらい。出発2か月前に予約。公式サイトでアカウント登録するとちょっと安くなる。2人4泊で計10.4万円(650€)ぐらい。

ニース3泊:Hotel Helvetic。ビジホっぽい感じだけど駅からも海岸からも歩けるところが便利で良かった。ホテル公式サイトから出発1か月前に予約。約3.2万円(195€)。

パリ1泊:Hotel Chopin。予約が1か月前だったのと土曜日の宿泊だったので宿が全然見つからず、2万円(125€)したし古かったけどパッサージュ内の可愛いホテルをなんとか見つけられてラッキーだった。フランス最終日だったので空港行きのバスが出ているオペラ・ガルニエまで歩けたのもGOOD。

新幹線(パリGare de Lyon⇆ニース)

フランスの高速鉄道といえばTGVだが廉価版のOUIGOというのがあって、OUIGOで往復した。スーツケースがあるので9€のOUIGO PLUSをつけねばならなかった。2階建てなので荷物が重い場合は1階席がおすすめ。1か月前の購入、OUIGO PLUS込みで往復約1.5万円(92€)。早割などあるし値段もあがっていくのでなるはやで買うのが良いデス。OUIGOアプリいれた。

移動の数日前に「Vous ne pouvez plus voyager, pas de panique!(もう旅はできません、パニックにならないで)」というフランス語のメールがきてパニックになりかけたのだけど(笑)、これは「もし旅行ができなくなったとしても」という意味みたいで、ちょっとだけフランス語がわかるのも困りものだわと思った。

電車(ニース⇆サンレモ)

Nice Ville⇆Ventimiglia(乗り換え)⇆SanremoのチケットをTrainlineというサイトで1週間前ぐらいに購入。往復4000円ぐらい。こちらもアプリ使用。

ルーヴル美術館

事前予約するとチケット列に並ばなくて済む。時間指定だけど確か30分前から入れた。ひとり17€。

モンサンミッシェルツアー

モンサンミッシェル、自力で行くのは大変なのでエッフェル塔の近くからバスで送迎だけ(現地でのガイドはなし)してくれるツアーを申し込んだ。音声ガイドと入場料込みでひとり22000円ぐらい。

レストラン

初日夜に食事したBouillon RacineというレストランとRitzのアフタヌーンティは事前にネットで予約した。

両替

銀座エクスチェンジ(レートが謎に良い)で100€分両替。ほとんどカードでいけるだろうという算段で実際その通りだったのだけど、空港からパリに行くタクシーでいきなりカードが使えず、早速翌日50€分キャッシングした。使えるタクシーもあると思うけど。

SIM

Orange Holiday EuropeというeSimの14日間12GBのものを購入。電話番号付きでホテルにチェックイン遅れる!って連絡できて便利だった。20€。

服装

秋コート+薄手ニットぐらいの感じの服装で日々過ごし、パリはまあまあ寒くてニースはちょっとあったかいという感じ。

その他

  • スリが怖かったのでスマホケースを肩掛け+ポシェットをコート内で斜め掛け(財布、パスポート)+エコバッグ+カメラ。もうちょっと身軽がよかったけど正解がみつからず。
  • コンセントのアダプタ、四角い小さいやつを持っていったら丸いくぼみに入らず、Rさんに借りてすごした。(ありがとうございます。)
  • 電圧変換は持って行かなかったし必要もなかった。
  • クレジットカードは3枚で2枚財布(メイン+メインが使えなかったとき用)、1枚はホテル(財布盗まれたとき用)。
  • 海外旅行保険はクレジットカードに付いているやつ。

June 2023 キャンベルのスープ缶

疲れていて近頃は起きた瞬間から四肢がくたくたである。ダメですね。最近あったいいことといえば菊地成孔さんのお誕生日。図書館で『スペインの宇宙食』を読んで好きになってから何年が経つんだろう?“岸辺ルーヴル”は公開2日目に劇場に駆け込み、新音楽制作工房の劇伴を堪能した。いつもきらっとした欠片を生活にくれて世界を広げてくれる菊地さん、愛してます!Q/N/Kのライブ行くぞ!

3月からフランス語教室に通っている。短期講座+通常授業料ですでにN万円かけているにも関わらず、顔見知りの講師が喋りかけてくれた“Comment vous appelez vous?”( = What is your name?)が聞きとれず、ほんとにむずい。語学は悔しい思いをした分だけ喋れるようになるという仮説のもとやってみているから、こういうのは実は嬉しいのだけど、無意識下で削られている可能性もあるし美味しいパンなど食べます。神楽坂のPAULに行こうかな。

語学学習に便利ときいて一世代前のiPadを買って愛でている。Perixxというドイツのメーカーの折りたたみキーボードも買って、この佇まいといいぺちぺちとした打鍵感といい、良い〜。この記事(100日ぶりの更新)もiPadとPerixxで書いてるよ。

 

3月以降みたもの

映画

その他

山下さんのライブ、アンコールの定番は『A列車で行こう』らしくこの晩もすてきだった。『クルディッシュ・ダンス』や『幻燈辻馬車』も印象的で行けてとっても良かったな。ずっと記憶に残っていてほしい。

買ったもの

 

休止(ミュート?ブレイク?)が欲しいのだけど、自転車操業状態で止まれずにいる。パリに行くまで仕方ない気もする。予定ないけど。

Jan. / Feb. 2023 everything changed after you left

序文

ふだん仕事で男性とばかり一緒にいるせいもあってたまに女性に会うとなんか、男の人と全然違う!優しさのテクスチャが柔らか〜いの。面識なくても、特に年上の女性だとスッと寄り添ってくれる。いわゆる"オバチャン"の仕草なのだけど、「あら、あなたが鴨ちゃんね!ふふふ〜〇〇さんからきいてるわよ」みたいなね。すぐに緊張が和らいじゃう。性別による役割分担反対!という気持ちと(だってこれ求められる限り私がモテない、私だって優しいけど硬いの……。)女性って優し〜(泣)という気持ちで葛藤があります。

映画

  1. ゴッドファーザー
  2. オポルトシュタット
  3. ゴッドファーザー part2
  4. THE FIRST SLAM DUNK
  5. 別れる決心

ゴッドファーザー』1は色々な死に方コレクションだ、ぐらいの感じだったけどpart2までみたらコルレオーネファミリーのこと箱推しになった。創作上の傲慢なせいで幸せじゃない自業自得なキャラクターが好きなので、マイケルは可愛かった(堅気だった)ころも知っているぶん切なくて良かった。『別れる決心』はシチュエーションが個人的なフェチと一致しすぎて恥ずかしいほどだった。録音するという行為の反復に意味を見出す間もなくフェチに耽溺……。

羊たちの沈黙』原作の本を読んだ。映画観たのだいぶ前だけど完全にアンソニー・ホプキンスで脳内再生されてしまうし映画の完成度がかなり高いことを改めて実感。あと『動物のお医者さんkindleでセールしてたから買った。『SLAM DUNK』は映画観る前に漫画喫茶で読んだ。『SLAM DUNK』貸出中で空いちゃった時間もあったので『さんかく窓の外側は夜』も読んだ。

その他

  1. マーク・ジュリアナ公演 @ブルーノート東京
  2. 八景島シーパラダイス

友達の映画が上映されて見に行ったりスカンジナビア料理を食べたり。浅草でホテルに泊まったりもした。ブルーノート東京は初めて行ったのだけど、住みたいと思った。ジャズってライブで聴くと感情が伝わってくる、Apple Musicで聴くのと全然違う。生まれ変わるみたいな気持ちになるの、すごい。

音楽は最近リリキューブっていうひとたちの曲聴いてる。フランス産渋谷系。フランスに渋谷はないけどね。

まとめ

さいきん仕事で立て続けに新しいソフト、新しい言語を使う羽目になって(しかも自ら進んで。茨の道へ)目まぐるしい。とはいえせいぜい残業1時間程度なのだけど。みんなもっと頑張ってるのは知ってるけどホメられたい。

Dec.2022 或る夜の出来事

序文

寿司打の中毒性よ。さいきん高級キーボード買ったの。

 

映画

  1. 私、君、彼、彼女
  2. アンナの出会い
  3. アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
  4. 花嫁のパパ
  5. タクシードライバー
  6. 或る夜の出来事

タクシードライバー』大好きすぎた。私は相手の瞬きの回数の多寡で人生が180度変わってしまう、みたいなことに憧れながらそれを怖がってもいる。あるいは指一本触れるだけで誰よりも深く愛し合う、とかね。年明けてから『ゴッドファーザー』シリーズみすすめているのだけどそっちにもロバート・デニーロでてくる。かっこいいしアル・パチーノもかっこいいしふたりとも若いころこんなに顔かわいいんだね!?フランク・キャプラ或る夜の出来事』も当然良かった。年末年始に微妙な映画はみたくないって気持ちが伝わるラインナップでしょ。

 

引き続きプログラミングの本など読んでいます。クリスマスの新宿のジャズ喫茶で『深夜特急』読んだのも素敵だったけど、一体あたしはどれだけ読むのが遅いわけ?まだインド。

 

ライブ

  1. ルイス・コール
  2. Q/N/K
  3. Jazz Dommunisters
  4. 菊地成孔 with 山下洋輔

昨年、友人の誰と会う頻度よりも菊地成孔さんのライブ見に行く頻度が高かった。これでも惜しくも新音楽制作工房の4週連続(!)パーティーは行き逃しており、さすが、私の好きなひとはワーカホリック……。

 

まとめ

年末年始が過ぎ去りほっとしている。おみくじが言うには「潔く生きよ 誰のためでもない自分のための人生を/後悔と執着を捨て 今目の前にある喜びにこそ生きる意味を見出せ」。意味わかる。答えはあらかじめ用意されているのね。2023は高級ワークチェア買う。

 

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