トーキョー退屈日記

E poi

もうずっと会っていないひとが夢にでてきて、夢のなかで彼は余命1年なのだ、と言っていて、わたしは夢のなかで、あの日以来連絡をとろうとしなかったことを激しく後悔していた。朝起きて夢だったことに安堵して、でも連絡をとったりはしなかった。大人になる…

起きてから考える

7月分の日記が無い代わりに徒然。『フェイクスピア』に行ったぐらいであとはずっと作品作りをしていて、ひと段落した途端に発熱、PCR検査、陰性でまあ疲れてたし熱中症にでもなったんでしょう。世がひどい有様なせいで精神的にも疲れ切っていたし、いる。自…

思い出すまで忘れていたこと

10歳までに大人以外の、周りの子供たちから受け取った愛というのは今思うと特殊だった。 小学校1年生のとき男の子にどうしようもなくモテていた。Aくんには給食の配膳中に「愛してる」と告白され(隙を見て愛を告げられるので困っていたが1年で転校していっ…

愛についてほんの少々

愛について語れることなんてほとんどない。ただ、流れるみたいな日々で(2021年の1月がもう終わろうとしている)たまたま居合わせたひとに「これ、レンズの歪みのせいですごく目が小さくみえるから普段使ってないんだ」とトムフォードの眼鏡を実際にかけて見…

偏愛・サイゼリヤ

マッシュルームスープ スープ、といえば太宰治の『斜陽』という小説は「朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、「あ」と幽かな叫び声をお挙げになった。」という一文からはじまります。淡いミルクティーのような色をしたスープに銀色のスプーン…

ロング・"サマー"・バケーション

2020年8月12日、24回目の誕生日。ことごとく4の倍数でうっとりするでしょ?まだたった24年しか生きてないなんて変な気分なの、1年って確かに短く感じることもあるけど24時間365日(あるいは366日)きっかりあるのね。それをたった24回繰り返したのがいま、…

神様、その移り変わり

文通が流行ってるみたいで、数人の友人から手紙が届く日々。丁寧に封筒に包まれ84円かけてやってくるけれど内容はどれも何気ないもので、「おすすめの紅茶ある?」なんて質問への返事を考えていた。大学時代、キャンパスの近くに閑散としたショッピングモー…

フロイドと五月病

実体のないゴールデンウィークが過ぎ去って、今日は良い天気。やはり四月というのはいくつになってもはりきっちゃうものらしくて、月が変わった瞬間反動でベッドから動けなくなって数日間過ごしました。みんなは何して過ごしたの?楽しいことはあったかしら…

天使と呪物崇拝

Wikipediaを読むのが好きで、「パトロン」の項目には例えば サミュエル・ジョンソンは、芸術の分野のパトロンを次のように定義している:「水に溺れてもがいている人を何もせず眺めていて、その人が岸にたどり着いたら助けようとする者である」 という記述が…