2020-01-01から1年間の記事一覧

Dec. 2020 ブルージャスミン

序文 1年早〜!とか思うし言うけど、ほんとうは適切だよね。人生はうわべだけのパーティー、あとこのひと区切り、を数十回繰り返したら死んじゃうんだわ!わたしたち。 映画 NTL シラノ・ド・ベルジュラック スターウォーズ/最後のジェダイ オン・ザ・ロッ…

Nov.2020 ロスト・イン・トランスレーション

三谷幸喜が『ロスト・イン・ヨンカーズ』以来7年ぶりにニール・サイモンの戯曲を演出する、というニュースを読んで思わずアッ、と声が出た。もちろんその『23階の笑い』のチケットはもう取ってあるんだけど、だってまさかあれから7年も経ってるなんて。相変…

偏愛・サイゼリヤ

マッシュルームスープ スープ、といえば太宰治の『斜陽』という小説は「朝、食堂でスウプを一さじ、すっと吸ってお母さまが、「あ」と幽かな叫び声をお挙げになった。」という一文からはじまります。淡いミルクティーのような色をしたスープに銀色のスプーン…

Oct. 2020 うわべだけのパーティー

序文 10月末で学校の課題が一区切りしてため息をついている。一安心。あとなぜかいままじでお金がない。 映画 NTL『プレゼント・ラフター』 スパイの妻 テネット(2回目) 2本しかみてないけど、両方すごく面白くて刺激的でよかったなあ。『プレゼント・ラ…

Sep.2020 男の子の名前はみんなパトリックっていうの

序文 ここ2週間ぐらい気分が沈むことが多いような気がするんだけど、秋の入り口って毎年こうだよ。 映画 友だちの恋人 緑の光線 ジョジョ・ラビット スウィング・キッズ テネット っていうか家で映画みるの苦手。とくにサブスクリプション。というわけで、…

Aug. 2020 夏への扉

序文 23日に学校の課題提出と講評を終えて(屋外でオールで飲んだりしちゃって。失った大学生活を取り戻してるみたいで泣けちゃうわ。)、髪も切って、わあい、8月残り1週間映画みまくるぞ♡と意気込んでいたら、見事に夏風邪をひいて、39度の発熱。週末に…

ロング・"サマー"・バケーション

2020年8月12日、24回目の誕生日。ことごとく4の倍数でうっとりするでしょ?まだたった24年しか生きてないなんて変な気分なの、1年って確かに短く感じることもあるけど24時間365日(あるいは366日)きっかりあるのね。それをたった24回繰り返したのがいま、…

July 2020 バカンス・ノワール

序文 寝たり課題やったりでぜんぜん出かけてないし、映画もみてないよ~。でも元気。食欲ぜんぜん無いけど……。 映画 梅雨真っ只中、雨の東京で『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』を観れたのはなかなか幸福な体験だったような気がする。ジャズまったく詳し…

June. 2020 偽りのない事実、偽りのない気持ち

序文 通っている学校で8月に題材自由の静止画課題を提出する予定があって、参考資料を集めるために神保町の古本屋を巡ったり、ついでに喫茶店でナポリタン食べたりしたいな。みたいな考えが頭の7割を占めていて、ひとりのどかな青春生活を取り戻しているか…

1. オラファー・エリアソン @東京都現代美術館

デートが好き。あと美術館も好き。他人への信頼が欠落しているのか、一見無害そうな友人の現恋人やかつての恩師、むかしストーカーまがいの迷惑行為をしてきたクラスメイト。なんかが表示されるんじゃないかという最悪な妄想にとらわれて、マッチングアプリ…

0. マル秘展 @21_21 DESIGN SIGHT

デートが好き。あと美術館も好き。ということで、ひとつの展示に対しマッチングアプリ(使ってみたかったのだ)で男の子、または女の子ひとりを見繕ってデートをし記事にまとめようという企画。題して「美術館をめぐる冒険」(『羊をめぐる冒険』)ですが、…

May. 2020 赤坂プリンスホテル

序文 友人にはさらけだせないような欲に直面して揺らぎたい。道徳の教科書を破って町へ出たい。人には人の乳酸菌。ナードにはナードのパーティーだよ。 映画 ファンタスティック Mr. FOX コードネーム U.N.C.L.E. ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから …

神様、その移り変わり

文通が流行ってるみたいで、数人の友人から手紙が届く日々。丁寧に封筒に包まれ84円かけてやってくるけれど内容はどれも何気ないもので、「おすすめの紅茶ある?」なんて質問への返事を考えていた。大学時代、キャンパスの近くに閑散としたショッピングモー…

フロイドと五月病

実体のないゴールデンウィークが過ぎ去って、今日は良い天気。やはり四月というのはいくつになってもはりきっちゃうものらしくて、月が変わった瞬間反動でベッドから動けなくなって数日間過ごしました。みんなは何して過ごしたの?楽しいことはあったかしら…

Apr. 2020 祈りの季節

序文 あくまでミクロな視点でわたしたち、現在進行形で何を失って何を得ているのかしら。夜中に音楽をかけていると滅多に縁のないはずのDJやミラーボール、顔をぐっと近づけて話す男女。湿度。汗をかいたジントニック。みたいなものが恋しくなるのが不思議。…

天使と呪物崇拝

Wikipediaを読むのが好きで、「パトロン」の項目には例えば サミュエル・ジョンソンは、芸術の分野のパトロンを次のように定義している:「水に溺れてもがいている人を何もせず眺めていて、その人が岸にたどり着いたら助けようとする者である」 という記述が…

Mar. 2020 次の朝は他人

序文3月。あっというまに非日常が日常に浸食してしまってSFの世界みたい。桜。雪。ひっそりとした東京。 映画 サイボーグでも大丈夫 タンポポ 007/スカイフォール NTL リーマン・トリロジー ドラゴンタトゥーの女 英国ロイヤルバレエ ロミオとジュリエット…

Feb. 2020 男の子にでさえもしてたでしょ?

序文2月。閏年だからいつもよりも1日だけお得。とは言っても今月はそんなに映画みたり本読んだりしてないよ。 映画 キャッツ メッセージ キャロル フラッシュダンス シネマ歌舞伎 阿弖流為 エンドレス・ポエトリー アニー・ホール 007/慰めの報酬 アダム…

Jan. 2020 恋にうつつをぬかしたい

序文及川光博さん(以下ミッチー)のカウントダウンライブにひとりで乗りこむ、というハタからみればややクレイジーな年明けだった。私はミッチーの天才性を、彼の書く歌詞が意外と気持ち悪いところ、しかも歌の主人公がミッチー自身であるところに垣間見て…