序文
及川光博さん(以下ミッチー)のカウントダウンライブにひとりで乗りこむ、というハタからみればややクレイジーな年明けだった。私はミッチーの天才性を、彼の書く歌詞が意外と気持ち悪いところ、しかも歌の主人公がミッチー自身であるところに垣間見ている。そしてミッチーはとっても歌が上手。ちなみに、年始一発目に披露された楽曲は『死んでもいい』だった。
2020にはいってから、引きこもって寝てばかり、死後?みたいな生活をしているのが自分でもちょっと怖くて、かろうじて行った文化的活動を気が向く限りここにまとめていこうと思う。1月編!
映画
- ノッティングヒルの恋人
- リアリティ・バイツ
- ドリーマーズ
- ひつじのショーン UFOフィーバー!
- 007/ドクター・ノオ
- 007は二度死ぬ
- 007/カジノ・ロワイヤル
- たのしい知識
- おしゃれ泥棒
- 情婦
- 北北西に進路を取れ
- インヒアレント・ヴァイス
- 女は女である
正月にAmazonで古本を取り寄せ読んだ、橋本治の『虹のヲルゴオル』の影響で観た(と言ってもタイトルが挙げられていたものではない)映画がオードリー・ヘプバーンの出ている『おしゃれ泥棒』、ヒッチコックの『北北西…』、そしてビリー・ワイルダーの『情婦』の3本。中でも『情婦』が抜群に面白く、ひとに薦めたくて仕方ないのだけど、まあみんなヒッチコックは観てもワイルダーは観ないんだよね。
年末から年始にかけて読んだ『映画美術から学ぶ「世界」のつくり方』でタイトルが挙げられていて観たのがショーン・コネリー版007と再見の『ノッティングヒル…』。ケン・アダムによる007の美術はスタイリッシュかつ豪華、観ていてかなりワクワクする。比較のために最近のダニエル・クレイグ版007も1つだけみたところ、ストーリーもロケーションも良くも悪くもハリウッドの匂いが強く、趣向が異なったのが面白かった。
PTA監督とゴダールは今年できれば制覇したいと思っている2大監督である、とか言いつつ、本当は監督の名前も知らない状態で名作と邂逅するのが理想だなと思っている。
今年の目標は映画200本、すでにペースが遅れている。
本
- フィオヌラ・ハリガン 『映画美術から学ぶ「世界」のつくり方』
- 木田重雄 『いまさら流体力学?』
- リチャード・ヨット 『画づくりのための光の授業 CG、アニメ、映像、イラスト創作に欠かせない、光の仕組みと使い方』
- 橋本治 『いとも優雅な意地悪の教本』
- 橋本治 『虹のヲルゴオル』
- 沢木耕太郎 『深夜特急1』
どれも面白かった、というか面白くないと本は読みきれない。沢木耕太郎はゴールデン街のバーで旅行に興味が持てない、と漏らした私にみんながすすめてくれた本で、そんなに期待せずに読んだらとても面白かった。胸に迫るものがあるし、思わずひとり旅に出たくなる。インターネットが発達するまえの景色へのノスタルジー。
上から3つは教科書のつもりで読んだもので、持論としてなにかを学ぶときに入門書として選ぶべきは第一印象が優れた本だ、というのがある。文字の大きさ、フォント、写真の配置、表紙の質感、などが好きなものを選ぶとよい。
ふと思ったけど、小説を読む気力・体力を失っているかもしれない。図書館で借りてきても読まずに返してしまっている。
美術館
- 森美術館 『未来と芸術展』
まあまあ面白かった。
その他
人生ではじめて自発的にバレエを観に行った。クリストファー・ウィールドンさん、というロンドンオリンピックの閉会式も振り付けたという売れっ子振付師による『DGV』という演目を面白くみた。
大学生以降滅多にテレビドラマを完走できなくなってしまったが『グランメゾン東京』はちまちまと観きれた。ミッチー!ちなみに私は山下達郎さんのことがわりと好きである。
まとめ
とにかく金欠で美術館や映画館に出向くのをかなり我慢している。パラサイト、キャッツ、ジョジョラビット、フォードvsフェラーリ、等々、どれほど観たいか……。そのわりにNetflixやアマゾンプライムを開く回数は少なく、だってテレビやパソコンの電源をつけるのすら億劫なんだもん。そのくせU-Nextへの登録を検討していて、つくづく人間は矛盾の生き物である。2月も映画を熱心に観たい。