起きてから考える

7月分の日記が無い代わりに徒然。『フェイクスピア』に行ったぐらいであとはずっと作品作りをしていて、ひと段落した途端に発熱、PCR検査、陰性でまあ疲れてたし熱中症にでもなったんでしょう。世がひどい有様なせいで精神的にも疲れ切っていたし、いる。自分も含めてだけど、みんな疲れて追い詰められていて幼児退行してる気がするよね。些細なことに過剰に反応するひとを身近にもみた。わたしも〜ってひとはボー・バーナムの『明けても暮れても巣ごもり』をみてみてね。

 

『フェイクスピア』、終演したのでネタバレですが、実は御巣鷹山の飛行機事故がモチーフになっていることが終盤明らかになる。劇中8月12日(明日ですね)という日付がでてきて、私の誕生日なのでアレ、と引っかかっていたのだけどそういうことだった。実際の事件や事故を演劇や映画にする(『タイタニック』とかね)って、一体どういうことなんだろう?と思いはするんだけど、考える手がかりがない。面白いほど冒涜のような気もしてしまう一方で、面白いほどみる人の胸に迫る気がする。高橋一生さんはもちろん前田敦子さんが素敵だった。『旅のおわり世界のはじまり』をみておいてよかったな。

 

そういえば『旅のおわり世界のはじまり』で前田敦子さんが遊具でぐるぐるされるシーンあるじゃん、あれみて昔早稲田の夏期授業で諏訪敦彦監督が「檻の中のチャップリンとライオンは同じカットに収まってないといけない」って言ってたの思い出した。遊具のシーンはまさにそれだなと思ったし、その点演劇はデフォルトでスリリングですごいよなと思う。台詞を忘れたり、舞台上で走り回って肉離れしたりして崩壊するする危険性をずっと孕んでいるから。スパイダーマン(みてない。みたい)が落下するかも、みたいなハラハラとはどうしても一線を画すのだ。CG作りも難儀ですな。

 

ところで楽天TVで宝塚の舞台が配信されていて、念願の天海祐希さん主演『ME AND MY GIRL』をみた。ふだん芸能人も含め人間の外見には無頓着なつもりですが、つい天海祐希さん、脚長い、鼻高い、色白い……ってなった。しかも歌って踊る。もう、元祖少女漫画からそのままでてきたような。外見への頓着といえばm-floのLISAさんはライブでみて美しすぎてビビったことがあります。

 

タイトルの起きてから考える、というのは寝て起きるというのもそうだし、心配しすぎず実際なにか起きてから、というのもそう。みんなご自愛くださいね。涼しくなったらお茶でもしましょう。で、ついでに誕生日プレゼントをくれたら良いと思う。