June 2021 癇癪と色気

序文

悪いことをふっと考えてしまうひとは本当の考えをいつでも他人に明かせるわけじゃなくなって、黙っているとそれがミステリアスだとか色気だとか形容される何かになるのかもしれない。

 

映画

  1. ジェントルメン
  2. 藍色夏恋
  3. ボー・バーナムの明けても暮れても巣ごもり
  4. 旅のおわり世界のはじまり

藍色夏恋』のあの光の色!緑の色!台湾って今でもああいう雰囲気の場所あるのかな、行ってみたい。専ら洋画が好きで生きてきたけど、近ごろアジア(って言っても日本と韓国と中国でもかなり差があるから一括りにできないけど)の映画も良いなと最近思う。欧米の人々とは異なった観点で観れるだろうことも含めて。旅行したことのあるアジアの国ってタイだけなのだけど、タイの監督といったらアピチャッポン。早稲田松竹で爆睡したけどあんなに気持ちの良い映画体験も無かった。(ふざけているわけでなく。)

『旅のおわり世界のはじまり』主人公が起きて外へ飛び出すところからはじまるなんてこれはジブリ映画の文法じゃないですか。で、怪魚でしょ。たまらないなと思った。大きな窓、風に煽られたカーテン。やっぱりこれは葉子が世界といかに対峙するか?を描いた映画なんじゃないかと解釈した。

ボー・バーナム、スタンダップ・コメディアン(この世で最もかっこいい肩書きのひとつでは)でありYouTuberらしいんだけど、『エイス・グレード』で映画監督デビューしている。そんなわけで『明けても暮れても巣ごもり』はかなり今っぽい作品だなと思った。Netflixで見れます。

 

ひどい話なんだけど、三体、2冊目を読み終わって3冊目にとりかかろうとして、3冊目を先に読んでしまっていたことに気づいた。話が通じなくないんだもん……もう終わりなのかもしれない。

中山可穂『白い薔薇の淵まで』『サグラダ・ファミリア』の2冊を人に貸されて読んだ。もう山野辺塁とクーチが心に住み着いてしまって……。昔戯れに掌編小説のようなものをブログに書き溜めていたことがあって、それを読んだうえで「君は中山可穂さんに少し似てるかも」と貸してくれたということもあり、妙に親近感を抱きながら読んだ。中央線沿いの高校に通っていたし……。

似てると言えば、『クイーンズ・ギャンビット』みてると君にみえてくる、と連絡をくれたひともおり、あとは面識のない小説の読者の方に『違国日記』の槙生のようなひとなのかなと思う。と言われたこともある。(言われて1巻目だけ読んだ。)似てるかどうかは置いておいて、自分なりの闘いのようなものをみていてくれているひとがいるんだなと思うと救われるよね。だって我に帰るとぜんぶ無意味では?!ってなる瞬間もあるから。私はせいぜい就活を頑張ってる(?)ぐらいだけどさあ。

 

その他

インターン先の会社、ていうか大学時代のサークルの先輩なのだけど、オフィスから夜中にインスタライブをするのがブームらしくなぜか毎晩のようにきいている。感動したのが好きな数字は?という話題で、1024について「指導教官の大学教授のような、身近だけど偉大で尊敬する存在。」と。みんな素数好きだけど偶数もいいよね、という流れからの"教授"ですよ。このセンス。

 

まとめ

お気づきでしょうか。ライゾマとマーク・マンダースの展示見逃しました。悲しいことに周りの人全員みにいってる!お金なさすぎて、ロメール特集もいけなそう。でもフェイクスピアはチケットとったから行くよ。

ていうか七夕ですね。桑田佳祐の『ベガ』を久々にきいてます。では。